呂川に沿って上流へ。
勾配のきつい坂はハイキングにもってこいの感じです
が、こと来迎院へ向かうとなると、どこか修行僧の様な
気持ちがしてくるから不思議。
三千院内の往生極楽院の朱雀門を左手にやり過ごし
ながら、せせらぎの音をBGMにさらに登ればもうすぐ、
杉の間に間に雄壮と建つ来迎院です。
 ここは元々、平安時代の俗化した比叡山から大原へ
隠棲した良忍上人が、声明修行の為に作った道場
さすがにストイックな雰囲気に満ちています。
 良忍上人と言えば、学に秀で声に優れた、才ある聖としてつとに有名。9世紀に中国から伝えられて
以来、細かく分化していた声明を大原魚山流として統一した功績は多大なものです。
院内の見所は、重要文化財の薬師・釈迦・弥陀の三如来坐像。藤原時代の木造漆箔寄木造です。
円満な表情とやわらかな曲線が優雅な物腰。声明に関する貴重な資料も多数保存され、良忍上人の
ひたむきな情熱が窺い知れます。
 院内を拝観したら外に出て、律川を300m上流に。良忍上人が声明を上げてその音を消したと言う
伝説のある音無の滝で、声明とシンクロした大自然の音階に耳を傾けるのも一興です。

三如来坐像

本堂

御本尊
● 來迎院 ●

京都市左京区大原来迎院町537
電話 : 075−744−2161

−拝観料−
一般:一般300円 中高生200円

拝観時間 : 9:00〜17:00

良忍上人の三重石塔